盛会御礼。

「いけばな×百段階段 2017」昨日盛会裏に終了いたしました。ご来場いただいた皆様改めて御礼申し上げます。有難うございました。

今回は竹の五重切りという花器に、石化柳(セッカヤナギ)と蔓梅擬(ツルウメモドキ)、それに菊を一輪添えた。
五重切りの器は近年考案された器というわけではないのだが、とにかく背が高いので、一般の展覧会ではめったに見かけない。今回担当させていただいた「静水の間」の床の間には、このために誂えたかのような調和を見せてくれた。

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この器はご覧のように生け口が5つある。それぞれにどのような花型を生けるか、いくつかのパターンはあるのだが、生け手の創意工夫によってまだまだいろいろな生け方ができるであろう器だ。
蔓梅擬は秋を代表する花材で、華やかさと蔓もの特有の奔放さが持ち味。大好きな花材のひとつでもある。これを生花に生け上げる場合、一枝一枝その向きやしなり具合、実の付き方などが異なるので、枝の見極め方によってまさに十人十色となる。
矯めが効くので型に即して生けることも可能だが、今回は枝の奔放さを極力生かすことを心掛け、どこまで暴れさせることができるかを試みた。
上から二段目の窓は月を象徴しており、各挿し口に異なった花材を入れる場合は黄菊を一輪入れる生け方が常道とされている。今回のような花材では通常は共のものを入れるのが常道とされており、本来だと禁忌に触れるものだが、あえて菊を一輪挿した。奔放に動き回枝々の中でワンポイント、全体を引き締めてくれた。教科書通りの花とは趣を異にした、こんな生花があってもいいのではないかと思う。

今回は私の他に芸術協会会員の、久保理加、大門理正、西村理季、山本理京の4名が参加し、合作で、二作の生花と一作の現代華を生けた。

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6回を数える雅叙園での展覧会で、秋の開催は今回が初めて。
春の華やかさも良いが、秋の花や実も百段階段の部屋には実にしっくりと調和してくれる。


雅叙園と重なったが、豊島区の花展も現在開催中。
こちらにも石化柳と蔓梅擬を二重切りの器に生けた。

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池袋の東京芸術劇場にて明日(11月21日)まで開催中。
お時間のある方は是非ご来場ください。




# by katabami03 | 2017-11-20 21:18 | 展覧会・イベント | Comments(2)

バタバタばたばた。

気が付けば11月だ。
9月10月とせわしなく、瞬く間に過ぎ去った。
その間の出来事をメモ風に列挙してみよう。

9月に入って早々に「横浜トリエンナーレ」を観に行く。
横浜美術館と赤れんが倉庫を見学。バンカート、黄金町の両会場はその後まだ行くことができない。もうすぐ終わってしまう。券が無駄になってしまう。アセル。
中旬過ぎには約40年ぶりに北アルプスへ山行。
下旬には「奥能登国際芸術祭」鑑賞をメインに、輪島、金沢と2泊。
10月に入ると、「つなげよう花の心」展の準備をしながら、まずはお友達の映像作家、ヒグマ春夫さんが参加されている「中之条ビエンナーレ」日帰りで見学にいく。
今年の後半は各地で美術展が開催されていて、見に行きたいところは多々あるのだが、いかんせん金も暇もない。それでも仕事の合間を縫って、頑張って出かけ、まずまずの収穫があったのは有り難い限りだ。
下旬に入って「つなげよう花の心」展。大きな席をいただいたので頑張って大きな作品を造った。言葉は悪いが、いくらでも手抜きできるところなのだが、そんなことはぜったいにしたくない。二日間だけの展示というのはいかにも勿体ないのだが、それでいいのだ。
10月最後の週は予定も少なく、久しぶりにのんびりできると思っていたのだが、「つなげよう・・・」の展覧会の搬出日に建築家の知人からメールがあり、月末に某展示所のエントランスにオブジェ風の花を作ってくれないか、との依頼。
はい、頑張りましたよ。搬出の翌日から休み返上で下準備に取り掛かり、31日に何とか装飾完了。
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というわけで先週から今週にかけて雅叙園の展覧会やら草月の展覧会が続いたのだけれど、拝見に行く余裕がなかった。
雅叙園の「いけばな×百段階段」展は第一回から一昨年(第四回)まですべての作品を拝見してきたが、昨年の第五回展中盤に原因不明の高熱を出して、連続拝見記録(?)30数回で止まってしまった。そして今年も雑事にかまけてまだ三回しか拝見していない。
草月展も時間があるときは前後期あるいは1,2,3次とすべて見るようにしていたのだけれど、今年は一度も行くことができなかった。まあ最近はSNSのおかげで多くの友人知人が作品をアップしてくれているので概要はつかめるのだが、やはり実物を見ないと作品の本質は把握できない。
写真で見る限り今年の草月展はかなり質が高そうに思える。ざんねんだ。



# by katabami03 | 2017-11-01 22:09 | 私は思う。(日々雑感) | Comments(4)

告知×2

秋の展覧会シーズン真っ盛り。
私が参加する展覧会2件をご紹介。

毎春目黒雅叙園で開催されている恒例の『いけばな×百段階段』展。今年は初めての秋開催。
もうすでに始まっているのだが当会が出品するのは11月。ってわけで今頃になっての告知。
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雅叙園の前にもう一つ。『つなげよう花の心』展。こちらは収益が東北震災の復興に充てられるチャリティー花展。
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両花展ともに極力会場に詰めていたいと思っておりますが、雑事多く会場を留守にことがあるかもしれません。何卒ご寛容のほどを。

『かたばみ会展』毎年秋開催で行っておりましたが、今秋は会場が確保できずやむなく来春に開催いたします。近づきましたら改めてご案内させて致します。
宜しくお願いいたします。



# by katabami03 | 2017-10-13 21:32 | 展覧会・イベント | Comments(2)

もう来ることはないと思っていた。

およそ一か月半くらい前になるが、昔の山仲間の間でやり取りしているメールに、北アルプス山行の予定が書き込まれていた。それは、表銀座から槍ヶ岳~穂高岳縦走というなんとも羨ましい計画だった。
時々山行計画がアップされていたが、大概は休みが合わず今回もどうせダメだろうと思いながら日程をよく見ると、表銀座は無理だが最後の穂高2日間は合流することが可能ではないか。
急いでその旨返信し、準備に取り掛かった。

予定では、本隊は17日から山に入り表銀座縦走。20日北穂高岳(以下北穂)、21日に新穂高温泉に下山。私は18日の夜行バスにて上高地入り。20日に北穂にて本隊合流、という予定を組んだ。

今年は春先に体調を崩し、回復するころは展覧会で忙しく、その後は夏の暑さがピーク。ろくに運動をしていなかったが、本隊のブレーキにならないように急ごしらえのトレーニングを開始した。
ところが予定日近づくころ台風が接近、17,18日が狙いすましたように本州縦断ということになった。
本隊は、表銀座は早々に諦めていたがぎりぎりまで槍~穂を狙っていた。しかし増水で通れない箇所があるとの情報で、結局私より一日早く涸沢入りということになった。


さて18日。
昼過ぎまで仕事をしてから自宅への帰りがけに、山中での朝食や行動食を買い出し。荷物をまとめて夕食を済ませてから東京駅のバスターミナルへ。
平日なのですいているかと思ったが、上高地行きのバスは満席。午後10:40東京を出発した。

19日午前5:30周囲がまだ薄暗い中、上高地バスターミナルに到着。
寒い中を荷物をまとめて歩き始めるころ、徐々に周囲が明るくなってくる。

梓川と奥穂高岳(以下奥穂)から西穂高岳(以下西穂)へと続く稜線
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西穂の稜線
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河童橋から見る奥穂
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上高地から横尾までは平たんな道をおよそ3時間。
途中の徳澤付近から前穂方面を望む。
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横尾は中学から高校にかけての3年間、毎夏河原にテントを張って、ここから槍ヶ岳(以下槍)と奥穂に往復していたところだ。
横尾山荘はその当時から風呂や個室が備わっていた山小屋だが、立派な小屋に替わっていて、山荘以外の建築物も何棟か建っていて賑やかだ。
涸沢に向かう橋はこれも立派な吊り橋ができていて驚いた。
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横尾からは本格的な山道になる。
1時間半ほど登ると、ロッククライマーの道場「屏風岩」が見えてくる。そこを周り込むようにしながら高度を稼ぐ。
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急な道をさらに一時間ほど登ると谷が開け奥穂が眼前に全貌を表わす。
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睡眠不足にはこたえる階段状の登りをひと喘ぎしてようやく涸沢に到着。
今夜の宿は涸沢小屋。涸沢から北穂や奥穂に向かう少し高いところに建っている。

小屋のテラスから、涸沢ヒュッテとテントサイト、涸沢の万年雪を見おろす。
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小屋には12:15到着。ゆっくり歩いてきたがそれでも少し早すぎた。とはいえ寝不足なのでこれ以上歩く気はしない。
小屋の受付で本隊のことを聞くと、早い時間に北穂に向かったという事だった。
受付を済ませて大部屋の布団に横たわると、知らぬ間に寝入っていた。
二時間ほどしてから起きて、テラスでコーヒーを飲みながら本隊の下山を待つ。

テラスから見上げる前穂と前穂北尾根
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日が陰って寒くなってきたので小屋に入りしばらくするうちに本隊のメンバー4人が下山してきた。
再会と明日の登頂を祈って祝杯をあげ、夕食後は早々に就寝した。

9月20日午前4:40起床。朝食を済ませ、身支度を整えて5:30出発。
天気は曇りだが風も弱く、小屋の位置、2350mの高さにしては寒くない。
徐々に明るくなる中を順調に歩を進める。

ザイテングラード(奥穂への登山道)途中から見る北穂
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7:50稜線上にある穂高岳山荘に到着。涸沢側はほとんど風がなかったが、飛騨側からは強い風が吹いていて寒い。ここで小休止、各自携帯食などを補給して出発。

穂高岳山荘前から見る奥穂への登り
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終始強い風に吹かれる中、9:15奥穂山頂に到着。およそ40年ぶりの山頂で感慨もひとしおであるが、風が強く、じっとしているととにかく寒い。郷愁に浸る間もなく、とりあえず記念撮影だけ撮って先へ進む。
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奥穂山頂付近から槍を望む
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時々吹き倒されそうになるような強風の中を前穂に向かう。振り返ると奥穂山頂付近ではガスが出始めている。
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11時を少し過ぎたころに前穂山頂直下の紀美子平に到着。ここに荷物を置いて、から身で登れば山頂までは30分足らずなのだが、時々吹き倒されそうになるほどの強風の上ガスがかかり始めている。山頂に行っても眺望も得られないだろう。全員以前に登頂していることもあり無理せず下山しようということになった。
2時頃に宿泊予定の岳沢ヒュッテに到着したが、その夜は「予約がいっぱいで5人は厳しい。できる事なら下山してほしい」と言われて、止む無く上高地に向かう。
ここで終わり。やっと靴が脱げる、と思っているところに、再び歩くというのは精神的にも肉体的にもかなり厳しいものがある。
まあ、そうこうしながらも無事に下山。
いろいろあったが、終わってみれば実に充実した二日間であった。




# by katabami03 | 2017-09-22 21:37 | 旅・山 | Comments(3)

あのローラーたちは?(高崎物語65)

8月がお休みだったので2か月ぶりの高崎。西口の様子が変わっている。
駅前ロータリー北側に建設中の商業ビルは以前から工事中だったが、その全貌が見えてきた。
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写真中央の照明塔の基部は最近まで植栽と、広場というほどではないがちょっとした空間があった。
高崎に通い始めたころ、この広場(と呼ばせていただく)では、竹の子族のような風貌の子供たちが踊っていたり、またある時期はロックンローラーが5、6人で踊っていたりしていた。
その後は時々イベントの看板や飾りものを置くのに活用されていたが、このたびの工事で随分と縮小された。その分駅前の道路が広くなったのか。
こちらの方が土地の有効利用になるのだろうが、なくなってみるとちょっと淋しい光景でもある。


# by katabami03 | 2017-09-11 18:12 | 高崎物語 | Comments(3)